プロジャグラーのパフォーマンス

まろ | ジャグリング

本当の成長のためには世界と自分を基準にする。周囲と比べない【コラム】

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こんにちは、まろです。

仕事、勉強、スポーツ、どんな分野でも
「自分はあの人より凄い」
「あの人達は真面目にやっていないから駄目だ」
「自分はこのグループで1番だ」
という考え方を持っている人はあまり成長することができません。

それはつまり、自分より劣っている人を探して優越感を持ったり、身近なグループの中で優劣を競っているという状態だからです。

自分より低いところを見て安心する、満足する。

…逆ですよね。

自分より高いところ、自分に足りないところ、伸ばせるところを見て情熱を燃やす。

他の人がどんなレベルでも良いんです。それはもちろん、チームとして強くならなければいけないという場合は放っておくわけにはいきませんが、チームならなおさら仲間を見下して優越感に浸っている場合ではありません。

趣味ではなく本当の成長を求める人は、比べるなら周囲ではなく世界のトップレベルの人達と自分を比べましょう。

そうすると謙虚になるし、本当の意味で自分に足りない部分ややるべきことも見えてきます。

もちろん「世界のトップ」という部分は全員が基準にする必要はないので、それぞれの「長期目標の到達レベル」に置き換えても大丈夫です。

僕自身の話ですが、僕は2000年からクラウンとして出演料をいただいてショーをしていたのですが、2002年頃からはメイクをせずにジャグラーとしてショーをすることが多くなっていました。

当時からHPやブログで情報発信をしているプロは少なかったし、さらにプロとして活動しているパフォーマー自体も今よりずっと少なかったので、2004年頃にはある程度の人達が僕のことを知っていてくれたり、お客様にもすごいと言ってもらえる状況でした。

ただし僕は自分が凄くないことを知っていました。

当時日本ではジャグリングを生で見る機会が少なく、インターネットでの動画視聴環境も整っていなかったので、お客様はすごいジャグリングを知らないだけ。

僕は日本ですごいとほめてもらっても、世界には自分が全く通用しないようなステージがあることを分かっていました。

例えば来週Viktor Keeの代わりにシルク・ドゥ・ソレイユのショーに出てとか、明日モンテカルロのサーカスフェスティバルに出てなどと言われたら、当時のレベルでは恥ずかしくてとてもステージには立てなかったでしょう。

僕は自分が通用しない世界があることを知りながら、お客様が知らないからほめてもらえるだけという状況で仕事を続けたくはなかったし、世界中どのレベルのステージでも堂々と出演できるレベルを目指そうと、海外のサーカス学校留学への道を探っていったのです。

そして結果的にはおかげで今でもジャグラーとして仕事を続けることができています。

話を戻しますが、自分の周囲に自分より劣っている人や真剣ではない人を見つけることは簡単です。
でも本当に成長をしたいなら自分の周りを基準にしないことです。

自分の周りを基準にしたら、「その集団の中の上手な人」に自分を収めてしまいます。(その集団が世界トップの集団でない限り)

目線は常に高く、自分だけのぶれない基準をしっかり持っていきましょう。

その目線の高さがあなたを目標まで導いてくれます。