プロジャグラーのパフォーマンス

まろ | ジャグリング

5個ボールのジャグリングは簡単

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こんにちは、まろです。

ジャグリングの練習をしていると様々な壁にぶつかることがありますが、その時に避けてもらいたい言葉があります。

「難しい」

僕はジャグリング指導をしている時に誰かが難しいと言うと即「難しくないですよ」と言います。
そして難しいと口に出すことを禁止します。

今回5個ボールは簡単というタイトルですが、5クラブや7ボールでも考え方は同じです。

これからその理由を解説していきます。

1.難しいとはどういう状態か

ジャグリングの技が難しいという時

  1. 個人的に難しいという主観的な状態
  2. 世界中で数人しかできないというように客観的に難易度が高い状態

と2つの尺度があります。

このうち2については、客観的に難易度が高いということは言ってもいいのですが、実は時代が変われば誰もが習得する技に変わってしまう可能性もあります。なので思い込みを作らないためにも、難しいとは言わない方がいい。

そして今回特に知ってもらいたいのが1、個人的に技が上手くできない時に難しいと口にしたり、新しい人に教える時にこの技は難しいよと言ってしまうような主観的な難しさについてです。

主観的ということは、絶対的な尺度で難しいわけではありません。

2.難しいと口に出すと思考停止する

・そもそも5個ボールのジャグリングは本当に難しいのか

例えば4ボールや5ボールの練習を始めた初心者は、4個や5個を難しいと感じるかもしれませんが、すでに習得しているジャグラーからすれば4ボールや5ボールは簡単な技です。

あえていえば多少の練習時間が必要というだけ。

何千人、何万人という人が5ボールを投げられるのならそれは難しい技ではありません。

例えば1年練習をすれば世界中で何千人もの人がフィギュアスケートのトリプルアクセルが跳べるのであれば、その難易度はもう話題にはならないでしょう。

5個ボールのジャグリングはしっかり1年練習をすれば何万人もの人が習得できるような技です。

・僕自身の苦い経験

僕がまだジャグリングを始めたばかりの頃、5ボールの(6x,4)*という技の練習をしていたらある上手なジャグラーに「この技は難しいよ」と言われました。

そして僕は彼が言うんだからこの技は難しいんだなと素直に信じてしまい、その後ドイツに行くまで(6x、4)*の練習を何年間もやりませんでした。

でもそれは当時の彼にとって難しいというイメージがあっただけで、今から思えば練習は続けても問題なかったし、そんなに難しい技でもありませんでした。

この技は難しいという考え方をしてしまうと、それだけでその技への挑戦が後回しになったり、思考停止に陥りがちです。

この経験から僕は上級者からの難しいという言葉を信じてはいけない、自分でも難しいと口にしない、難しいと考えてはいけないことを学びました。

3.難しいのではなく今練習中なだけ

主観的な難しいという考えを、

この技は難しいのではなく今練習中なだけ

と考えるようにしましょう。

実際5個ボールのジャグリングは簡単なので、必要なことは「難しいな」と止まってしまうことではなく「どうすれば良いか」と考えて練習をすることだけです。

5個のボールジャグリングに限らず、大体の技には確立した練習ステップやテクニック、方法があるので、自分の段階に適したステップに取り組み、正しく練習できているかチェックしていけば必ず習得することができます。

・最後に

難しいという言葉は自分で自分の可能性に制限をかけてしまうだけです。
さらに指導者や先輩がこの言葉を使うと最悪です。

時々例に出す僕の弟子のジャグラーチコは、ジャグリングを始めて5か月目で5ボール100キャッチ越え、1年目が終わる頃には7ボール21キャッチを達成しました。

指導の面から見るとこれは僕が彼女に思考のリミットを設けなかったことが大きいと思います。
彼女が挑戦するどんな技にも、絶対に難しいとは言わず、代わりに到達への道筋を示そうと決めていました。

師匠が言うから5ボールは簡単なんだな→出来て当たり前というマインドセット
1年目で7ボールもやりましょう→段階を踏んで練習したらできた

こんな感じです。

当然それを可能にしているのは本人の努力、練習量あってのことですが。

ジャグラーチコジャグリング歴1年7か月でのイタリアでの演技

主観的な難しさに惑わされないようになれば、上達速度や練習へのモチベーションも変わってきます。

まとめると、難しいと口に出すことは止め、この技はただ練習中なだけ、どんな練習をすれば習得できるんだろうという考え方を身につけるだけで、あなたのジャグリングの上達速度は必ず早くなっていきます。