プロジャグラーのパフォーマンス

まろ | ジャグリング

ジャグリング練習がつらい人がラクになる考えかた

更新日:

こんにちは、まろです。

 

真剣にジャグリングの練習をしている人は、将来への不安やストレスに押しつぶされそうになることもあるでしょう。

先日以下のツイートをしました。

https://twitter.com/marokurita/status/1091291269144297472

つらかったら今日1日だけ頑張ればいい
僕がドイツで毎日13時間練習していた時は2ヶ月でメンタルがやられた。
1日でもつらいこの生活を10年先も続けるのかと。
でもある時10年分の生活を想像してつらくなるのは無意味なことに気づいた。
そして今日1日だけ頑張ればいいと考えたらすっと楽になった。

…ジャグリングの練習にかぎらず、勉強や仕事でも共通する部分があるので、今回はこの今日1日だけ頑張ればいいという考え方について解説していきます。

1.ドイツで僕がメンタルをやられた理由

真剣にものごとに取りくむと、何か月、何年と時間が必要になります。

そして取りくみかたが真剣なほど、エネルギーもメンタルも消耗します。

そんな毎日がまだ何か月、何年もつづくのかと思うとそれだけで気が重くなります。

僕がドイツ留学して2か月経ったころには、もじどおり目のまえが暗くなるような気持ちで、それでも毎日13時間以上の練習をつづけていました。

文化庁からの留学では途中帰国はゆるされていません。

どこにも逃げ場はない、ひたすら練習をするだけの毎日に、10年先、20年先もこのくらしが続いていくのかと完全にメンタルをやられてしまいました。

2.将来の努力をかんがえて消耗しない

メンタルをやられながらも、義務のようにとにかく練習をつづけるうちに頭に浮かんだ考えがあります。

それはこれだけ苦しいなら今日1日だけ頑張って、明日がだめなら明日はやすんでもいいという考えかたです。

そう考えて1日練習をしたらかなり心がかるくなりました。

そして気づいたのですが、僕の苦しさはまだ現実化していない10年分の努力を想像して、その量に圧倒されて、押しつぶされそうになっていたのです。

でもまだやってもいない努力を想像して今日つらくなるのはナンセンス。

たとえるならこれから1年ジョギングをしようと決めて、その1年分のジョギングを想像してもう走るのをやめてしまうようなナンセンスさ。

ほんとうに必要なエネルギーはまずは今日1日走る、それだけです。

3.将来を想像するストレスをなくす秘訣

まずは今日1日だけがんばればいい、明日がダメなら明日はやめてもいい。

この考えはかなり僕のこころをかるくしてくれましたが、実はまだ不十分でした。

なぜなら毎日13時間以上の練習は、1日だけでもストレスが大きいからです。

サーカス学校で午前に4時間練習して、午後に4時間、夕方からダンスやバレエレッスンで3時間、それからまたジャグリングの練習に戻って、筋トレやストレッチ…

夕方のダンスの前にすでに1日分のエネルギーをつかいきっているような状態です。

そこで僕はさらに考え方を応用して、まずは目のまえの1時間だけをしっかりやろうと考えるようになりました。

つらいな、疲れたなと感じても、あとたった1時間だけならなんとか頑張れる。

そうして毎日練習をするうちに、まずは目のまえの1時間という考え方がさらに短くなり、とにかく10分やってみる、まずは1分だけでもやってみるという考えになりました。

そして最後にたどりついたところは、

目のまえのボールを1回なげることだけに集中する

という考えでした。

目のまえの一瞬、ただ1つの動作だけを考える。
考えてもしかたがない未来の重荷にまどわされない。

考えることは正確な動作でボールを1度投げるだけ。
これならどんなにメンタルがつかれていてもできます。

この感覚にたどりついて、努力をつづけることにたいするストレスがほぼゼロになりました。

・まとめ

何かを毎日真剣にがんばるということは、今までの自分とちがう自分になるということです。

そこにはおおきなストレスがかかり、おおきなエネルギーも必要です。

そこで将来の努力まで想像してしまうと、まだ現実化していない努力も背負いこむことになります。

努力をする期間のながさ、努力の量に押しつぶされそうになったら、まずは今日1日だけ頑張ってみようと考えてください。

明日ほんとうにつらかったらやめてもいい。
ただ今日1日頑張るだけ。

どんなものごとも、今日1日だけ頑張る、その繰り返しと積みかさねで成しとげられます。

時間をみじかく区切って、目のまえのことだけに集中すると気持ちがラクになって継続力もあがりますよ。