プロジャグラーのパフォーマンス

まろ | ジャグリング

本番に強くなりたければ本番に強いと堂々と言おう【コラム】

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こんにちは、まろです。

あなたは本番に強いですか?

ジャグリングは他の舞台表現に比べ、手数が多い分本番中にミスをする可能性を常に抱えています。

観客からするとそのリスクが魅力でもあるのですが、演じているジャグラーにはプレッシャーになってしまうことも多々あります。

そのプレッシャーの中で普段の力を発揮できるのか、それともミスを連発してしまうのか。

本番に強くなるためのおすすめの方法がひとつあります。

それは「自分は本番に強い」と堂々と口にし、堂々と振舞うこと。

自分は本番に強い、出来て当然というセルフイメージを自分だけではなく、周囲からもそう思われるように普段から過ごすことです。

そもそも「本番苦手なんだよね」という言葉や態度は、本番の前なら失敗への保険、本番の後なら失敗への言い訳をしているだけです。

もちろん本番への苦手意識がある状態で、自分は本番に強いと口にする怖さや居心地の悪さも分かります。
ただ自分は本番に強いと口にすることが居心地が悪いということは、自分の本番への弱さ、セルフイメージの低さに慣れきってしまっている状態です。

もしあなたが自分は本番に強いと宣言したら周囲に笑わるようなら、それは周囲からあなたが本番が弱いキャラとして認定されてしまっている状態です。

残念ながらそのままでは何回本番を経験しても本番への苦手意識は残るでしょう。

でも自分は本番に強いという態度でステージに立って、実際に本番で失敗したところで何かリスクがあるでしょうか。何もありません。

たまにいる失敗を笑うような人があなたの周囲にいても、相手をする必要はありません。

本番でミスが出たとしても、今回はかみ合わなかっただけで基本的に自分は本番に強いという態度を貫くことです。

ある意味本番に強いというごっこ遊び、ビッグマウスキャラを演じるゲームだと思っても構いません。

遊びも貫いていくと、自分は本番に強いというセルフイメージに違和感がなくなっていきます。

ちなみに僕自身は本番に物凄く強いです。

練習で不安がある技も大事なステージではいつもしっかり決まります。

ひとつエピソードをあげると、僕が2007年にギリシャで行われたEJCのガラショーに出演した時、ウォーミングアップ中に友人のジャグラーの前で5ボールの777711をやりながら11は背中の後ろと足の下を通すという技を10回トライしました。

普段は8割前後の成功率だったのですが、友人の目の前でトライしたところなんと10回中成功は1回のみ。

なぜか手から弾いてしまったり、ぽろっと落としてしまったり…

それでも何があっても大丈夫というセルフイメージがあったので、友人には「絶対大丈夫。僕は本番に物凄く強いから」と宣言して、本番のステージに向かいました。

そして迎えた本番。

本番前1割の成功率だった技も、ステージではしっかり決まりました。

もちろん普段からより技の完成度は上げておくべきで、本来ならまだ本番に取り入れるには早い技でした。

本番で使える技の完成度の話はまた別の機会にして、とにかく自分は本番に強いというセルフイメージ、そしてそのイメージを崩さないことが本番でも自分を支えてくれるということを知ってもらいたいということです。

出る杭は打たれるとか、大きなことを言うと足を引っ張る人が出てきたりすることもあるので、自分は本番に強い、そのセルフイメージをわざわざ触れ回る必要はありません。

ただ自分は本番に弱いんだよね、苦手なんだよねという言葉や態度をやめて堂々と振舞うだけで、そのセルフイメージがだんだん上辺だけではなく本当にあなたのものになっていきます。

そもそも本番に弱いキャラとして見られたいですか?

繰り返しますが本番に強いキャラを演じたところで何のリスクもありません。

本当のリスクは、セルフイメージの低さから本番への緊張、恐れ、それが影響してのミスの連鎖、自信をなくしたり、少しずつ舞台から遠ざかったりジャグリングから離れていってしまうことです。

自分は本番に強い。
そのごっこ遊びに慣れていけば、だんだん違和感もなくなっていきます。