プロジャグラーのパフォーマンス

まろ | ジャグリング

ジャグリングの練習は結果にこだわるより質のいいトライが大事

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こんにちは、まろです。

ジャグリングの練習でありがちなのが、道具のキャッチを意識しすぎてうごきがかたくなる、リズムがくずれてしまうことがあります。

むりやりキャッチできたとしても、それは成長につながる練習ではありません。

たとえば5ボールをむりやり5キャッチするよりも、最初の3個をリラックスして投げていれば残り2個は落としてもかまわない、そのような練習の方がよかったりします。

ジャグラーは道具をキャッチするために練習をしている、だからとにかくキャッチをしよういう感覚になるのは自然なことです。

でも必要なのは結果にこだわるよりも、質のいいトライをすることです。

ジャグラーがやりがちな結果を意識しすぎて技の形がバラバラになる問題と、それをさける正しい考えかたを解説します。

1.結果にこだわってむりやりキャッチする無意味さ

5ボール5キャッチはハードルが低く、投げてみればリズムがバラバラでも意外とキャッチできたりします。

ここで気をつけたいのが「むりやり5キャッチ=成功」ではなく、「正しいリズムと動きで5キャッチ=成功」という考えかたです。

ただ5キャッチするだけなら

  • リズムが均等ではない
  • ボールの高さがそろっていない
  • ボールが前後左右にばらけている

こんなことがあってもむりやりキャッチできます。

自分にも5ボールができるんだ、その可能性と感覚は必要なので、どんな形でも5ボール5キャッチすることはいいことです。

でもそれはあくまではじめて5ボールにトライする時のモチベーションのためであって、そのあとはリラックスしてきれいな5キャッチを目指す必要があります。

むりやりキャッチするだけでは5ボールを安定させるための技術はまったく身につかないばかりか、むしろわるい癖を身につける練習をしているだけになってしまうからです。

2.結果にこだわらない質のいいトライ

・5ボール5キャッチの場合

5ボール5キャッチができたりできなかったりするジャグラーを観察すると、最初の3個がすでにバラバラになってしまっていることがほとんどです。

でも5ボールの練習をはじめるということは、3ボールのフラッシュはある程度できているはずです。

そして5ボールの最初の3個は3ボールフラッシュそのもの。

本来できるはずのことができなくなっているのは、5個をキャッチしようという意識が強すぎて、頭もからだもかたくなっているからです。

5ボール5キャッチの練習では、まず最初の3個をリラックスしてきれいに投げることに集中します。

この練習の目的は最初の3個をきれいになげること、つまり

  • 最初の3個をきれいになげて、それをキャッチすれば残り2個は落としても成功
  • 5個ぜんぶキャッチできても最初の3ボールをきれに投げていなければ失敗

です。

そして最初の3個をきれいに投げた上で、4個目、5個目もキャッチを目指します。

・3ボール1アップスピンの場合

3ボール1アップスピン(ピルエット、360)を分解すると、

  1. ボール1個をたかく投げる
  2. ボールを見る
  3. スピン
  4. ボールを見る
  5. カスケードに戻る

という5つのステップに分かれます。

そしてうまくいかない人は、この5つのステップのうち、問題になっているステップに集中しましょう。
とにかく回ってなんとかキャッチできたから成功!ということではありません。

まずステップ1のボールを高く正確に投げるということが最重要です。
意識がスピンにむきすぎて、回りながらボールを投げてしまうと正確なコントロールはできません。

ボールを正確に投げていない人は、ボールを正しく投げること、そしてスピンの前にボールを投げた方向を確認することを切り分けることです。

とにかく正確に投げることができれば成功。

そして次の段階ではスピンそのものを素早く、最初の位置にもどってこれればボールはキャッチできなくても成功。

このステップ1と3がそろえば5のパターンにもどることはできるはずです。

技のゴール、ステップ5を意識するあまり1~4ができていなければ当然キャッチはむずかしくなります。
多くのジャグラーが最後のステップ、結果ばかりをみてその前のステップを正しく行うことに集中していません。

実際は逆、最後のキャッチにとらわれずにまずは最初のステップができていれば成功という集中が質のいいトライです。

・まとめ

あたらしい技の練習をするときに、キャッチや成功にこだわりすぎると頭やからだがかたくなり、ジャグリングのリズムや形がくずれます。

もちろん最後の目的はキャッチ、技の成功なのですが、そのためには途中のステップを正しく行えているかどうかに集中しましょう。

そして道具を落とすことを失敗と考えず途中のステップを正しく行えていればその課題は成功ととらえることです。

今取り組んでいること、集中していることは何かはっきりさせる、むりやり成功することにとらわれずに質のいいトライをしていきましょう。