こんにちは、まろです。
実は上級者、プロジャグラーとしての仕事が忙しくなると、下積み時代のように全ての時間を自分の成長のためだけに使うことは難しくなります。
それはなぜか、そしてそれを避けるためにできることはあるのかを書いていきます。
1.なぜプロは練習時間が減るのか
プロとして仕事をするためにはショーの準備、リハーサル、毎日のウォーミングアップと繰り返されるプログラム、仕事の付き合いや事務処理、営業や自己プロモーションなど生活を成り立たせるための経済活動、もちろん自分のプライベートを維持するための活動も必要になります。
こうなると新しいことを学んだり自分の能力の限界を伸ばすために思うように時間を確保することは難しく、現状維持とショーのための練習しかできずに場合によってはゆっくりと衰えていってしまうことさえあります。
2.最初の勢いの大切さ
衰えを避けるためには意識して自分の成長のための時間を作り続ける必要があるのですが、それができる人の特徴はまだ初心者や駆け出しだった頃の熱意、行動量が周囲に比べて飛びぬけて多かったことです。
プロとして忙しくなるとしても、初心者、中級者の頃に「10」練習していた人は、上級者になっても「7」の練習、プロになっても「5」の練習、キャリアが長くなっても「3」の練習を続けることができます。
逆に初心者、中級者の頃に「4」の練習をしていた人は、上級者になって「3」、プロになって「2」、キャリアが長くなって「1」となってしまいがちです。その先はフェードアウト、リタイアですね。
やはり慣性の法則ではありませんが、最初の勢い、行動量が多ければ多いほど、段々勢いが無くなってもそれなりのレベルを維持できたりするものです。
「10」練習するのが当たり前だった人からすれば「5」の練習は疲労を残さないように量を抑えて質に集中している状態です。
「4」の練習で頑張っていた人には「5」の練習はオーバーワークです。
3.ジャグラーまろの個人的な経験
僕のドイツ留学時代はショーに出演する以外は文字通り365日一日も練習を休まず、毎日最低12時間、長いと15時間の練習をしていました。(最長17時間)
内容は
午前4時間(8:00~12:00)
午後4時間(13:00~17:00)
夜間4時間(18:00~22:00)
の4時間x3部練習で基本12時間、その前後、合間のストレッチや筋トレ、ジョギングなどの身体トレーニングをしたり、場合によっては早朝や深夜の練習も。
なので実際は毎日最低13時間以上は練習していたのかな…
ドイツ留学以前の修行時代も時間がある限り四六時中練習のことだけを考えていました。
僕がジャグリング初心者だった時の様子は「プロになるために必要な情熱」という記事に書いています。
そして現在はというと、ジャグリングは最低4時間確保、(可能なら6~8時間)、身体トレーニング2時間、日によって90分のダンスレッスン有りという感じです。
毎日最低6時間、長くて10時間ちょっとといったところでしょうか。
人によっては毎日最低6時間の練習は多いと感じるでしょうが、毎日13時間以上練習していた身からすると6時間はかなり短いという感覚です。
色々やりたいことやアイデアもあるのですが、ショーの準備やジャグリング指導の準備にも時間が必要なので、やらないことを選ばなければいけないし、練習プログラムや目標も注意深く組み立てる必要があります。
気を抜くと自分の練習以外のことだけで一日が終わってしまいそうなところですが、それでもできるだけ時間を作って練習をしたい、練習をしないということはあり得ないという感覚は、初心者の頃の勢いがいまだに僕を動かしてくれているからだと思います。
4.プロジャグラーになった後のキャリアを助けてくれるものまとめ
初心者、中級者からプロを目指す人は、ほどほどに何となくではなく、自分の能力の限りやり切る、その覚悟を持って行動をしていきましょう。
最初のその勢いと行動量を習慣にできれば、将来忙しさから練習量が落ちても、実際はまだ十分な練習量を確保できていたりします。さらにその「落ちた練習量をこなすこと」は苦になりません。
1分1秒を大切に何としてもやり遂げる、その姿勢がきっとあなたの「プロになった後のキャリア」を助けてくれます。