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頑張ればできそうな最終目標を設定することは間違い。正しい目標の決め方

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僕がジャグリング指導をする時、必ず長期的な目標の設定について話すのですが、ほとんどの人が実現できそうな最終目標を設定しています。
どんな目標を設定してどこを目指すのも自由ですが、選んだジャンルで高いレベルを目指そうとするなら、頑張れば実現できそうな最終目標を設定することは間違いです。

なぜそれが間違いなのか、どうやって長期的な目標を設定すれば良いのか説明します。

1.頑張れば実現できそうな最終目標を設定してはいけない理由

・今想像できることは現実の延長

一日や一週間、一か月など短期の目標は実現できそうな目標設定をすることが大切ですが、中期、長期とゴールが遠くなるにつれて実現できるかどうかではなく、単純に「それを達成した自分になりたいかどうか」を基準に決めると良いです。

なぜなら今の自分が達成できそうな最終目標は、「今の自分の能力を基準にした目標」、つまり人生を変えるような大きな目標は現状の能力では想像できないからです。

・子供のように単純に

例えば現在3ボールジャグリングの練習で苦労している人が、世界で自分しかできないオリジナルの演技を作り上げて、世界中のサーカスでプロとして仕事をすることを最終目標に設定できるでしょうか。

もちろんそれを最終目標に設定できる人はいますが、その多くは年少者で、自分に出来そうかどうかという経験からではなく、単純にかっこいい、やってみたいと思える人達です。
そしてより先に進むためには、その単純な考え方をできる方が絶対に有利です。

・一見バカげたゴールを設定してもかまわない

もし体操教室で前転、後転などを初めて習ったばかりの子供が自分の能力を基準に将来を考えたら、オリンピックの金メダリストになりたいというような夢を持つことはできないでしょう。
もしサッカーを始めたばかりでリフティング10回も続かないような子供が自分の能力を基準に将来を考えたら、セリエAで活躍してワールドカップに出場するというような夢を描くことはできないでしょう。
最初に月に行く、ということをぶち上げる人がいなければ、誰が宇宙空間に飛び出して、さらに月に人を送り込むということを実現できたでしょうか。

逆に最初は夢や憧れを持って練習を始めても、実際の難しさから自分の能力を基準に自分には無理だと考えるようになってしまうケースも多いと思います。

他のどのようなジャンルでも、自分にできそうなことを基準にゴールを考えると、気づかないうちに自分の可能性を限定してしまうことになります。

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2.正しい最終目標を設定するためにはどうすれば良いのか

・その世界のトップを目安にする

シンプルですが、自分が取り組むジャンルの最高峰を知ること、そしてその中でも過去最高のレベルを目標にすることです。自分の能力の外側にある目標には今までのやり方を継続するだけでは到達することができません。
どうやって達成すれば良いか分からないような目標を設定すると、今までとは完全に違う方法、努力量、環境などを考えざるを得ません。

・例えば野球だったら

例えばメジャーリーガーになって活躍するというような最終目標を設定すれば、そのためには地元中学の野球部でレギュラーを目指して日々努力するという方法ではなく、全ての環境や考え方を変える必要が出てくるはずです。
甲子園を目指せる野球名門校への進学、学校の部活以外のトレーニング、食事、休養の取り方など、勉強以外の時間の野球への捧げ方、様々なプロ選手の技術を動画で研究するなど。

・例えばジャグリングだったら

ジャグリングでいえば、世界トップレベルのショービジネスで活躍できるプロジャグラーになるということを最終目標に設定すれば、自己流の練習ではなく、海外のサーカス学校への留学や語学の習得、ジャグリング以外の演技や身体表現の練習、高いレベルのプロを育てた実績のある指導者への師事など、やはり現在の環境や考え方を根本から変えるようなことをしないと実現は難しいということに気づくはずです。

これはどんなジャンルでもプロを目指せということではなく、例えばそれくらい大きく考えると、自分の常識にとらわれない新しい道が見つかるということです。

全ての人がプロを目指すわけではなく、当然趣味や部活でのみ取り組む人などもいるので、その場合はたとえば今頑張ればなんとか達成できると思う最終目標の少なくとも2段階は上のレベルを目指すことをおすすめします。

・目標は公言しなくていい

最終目標は公言する必要はありません。なぜなら目標が大きければ大きいほど、必ず足を引っ張ろうとする人が出てくるからです。
それは無謀だとか、現実的に考えた方が良いとか、もっと堅実に生きた方が良いとか、良かれと思って足を引っ張る人がいます。
実際に目標に近づくほど、嫉妬ややっかみで足を引っ張ろうとする人も増えていきます

精神的に強かったり、受け流すことに長けていれば問題はありませんが、普通はどうしてもそこで無駄なエネルギーを消耗してしまいます。それだったらわざわざ公言せず、本当に自分の最終目標をサポートしてくれるコーチや仲間とのみ目標を共有して、あとは淡々と日々の目標を達成することに集中した方が良い。

間違えてはいけないことは、最終目標は実現方法が分からないくらい大きく考えますが、短期目標は頑張れば達成できそうなレベルに、中期目標はできないかもしれないけどなんとかしたいというレベルにするなど、期間が短くなるほどより現実的な目標を設定することです。
特に一日の目標については現状からすこし背伸びすれば達成できるレベルにすること。

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3.正しい最終目標の設定の仕方まとめ

  • できそうかどうかではなく、現在の自分の能力のずっと上、やりたいかどうかを基準に決める。
  • 最終目標は必ずしも公言しなくても良い。

できそうなことを最終目標にしていたら、将来も今と同じような環境にいるでしょう。
僕のジャグリングの先生の一人、Sergey Ignatovは「自分は世界最高のジャグラーになると決めた時、そこがゴールだった」と言っていました。
Sergey Ignatov


最終的にどこまで進めるかは目標設定だけではない様々な要素が絡んできますが、遠くを目指せばより遠くに到達できることは確かです。

もし上達しようと何かを頑張っているなら、ぜひ今までの経験や常識にとらわれず、なりたい自分を目指してください。

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