こんにちは、まろです。
連日のショー出演が終わり、引っ越しも終わり、いつもの練習と指導のペースが戻ってきました。
ということでまたジャグリング上達のためのコツやヒントなどのブログを書いていきます。
今日はやる気がありすぎて視野が狭くなってしまうことについて。
絶対に今日中にこの技を成功させる!という思いは大切ですが、そこにこだわりすぎると結局ジャグリングの上達が遅くなってしまうことがあります。
どのようなバランスでジャグリングの上達にこだわっていけば良いかについて説明します。
1.今日中に絶対この技を成功させるという考え方の間違い
練習では毎日の目標や計画を立てて、今日はこのメニューで練習をしよう、この目標を達成しようという準備をしておくことはとても大切です。
では一日の目標を立てるのが良いことなら、なぜそれを絶対に今日中に成功させるという考え方は間違いなのでしょうか。
それは「練習の内容はコントロールできても、練習の結果はコントロールできない」からです。
もちろんすでに習得しているジャグリングの技ならそれを何回キャッチするという目標は簡単に達成できますが、ここで話しているのはまだ習得したり達成できていない、自分にとって挑戦になるジャグリング目標のことです。
今日はこのメニューで練習をする、目標を絶対に達成するという気持ちで練習をスタートするのは良いことですが、実際に練習を始めたら、結果そのものよりも質の良い練習ができているかどうかに集中するべきです。
たとえば100M走で今日は絶対に10秒台を出すまで帰らない、自己ベストを出そうと頑張っても、疲れてしまってからは頑張れば頑張るほど結果は悪くなることは目に見えています。
たとえば体操で二回宙返り一回ひねりを今日こそは成功させようとか、フィギュアスケートで今日は絶対に4回転ジャンプを成功させようとか、練習の間中ずっとそこにこだわりすぎていると良い結果を出すことはできないということは想像できると思います。
では絶対に結果を出したい、上達したいという気持ちと、結果にこだわりすぎないという姿勢の矛盾はどう解決すれば良いのでしょうか。
2.短期では練習の質にこだわる、長期では結果にこだわる
ブログタイトルでは4年の計画と書いていますが、最初は10年と書いていました。
10年では長く感じる人が多いかもしれないので、海外の一般的なサーカス学校でよくある4年制を基準に今回は4年の計画と書いています。
サーカス学校に縁は無くても、日本の中学、高校は3年間、大学は4年間と思うと自分の計画としても想像しやすいと思います。
今日中に絶対この目標を達成するという考えにこだわりすぎてはいけないと書きましたが、長期的な目でみれば絶対にこの結果を達成するというこだわりはとても大切です。
そしてそれを達成するには毎日の質の良い練習の積み重ねが必須です。
自分のジャグリング能力を上回る挑戦である以上、その日一日では思ったような結果を出せないということはあり得ます。
そこで練習の質が落ちる前までは全力を尽くし、集中力や練習の質が落ちていると感じたら、目標に執着せずにすぐに次のメニューに移りましょう。
コーチがいないと難しいかもしれませんが、できるなら集中力や練習の質が落ちる前に次のメニューに移るのがベストです。
目標にこだわりすぎてしまうと、集中力や体力が低下した状態で「悪い技術の練習」に時間を費やしてしまうことになります。
絶対に達成するという気持ちが強ければ強いほど、こだわればこだわるほど「正しい技術、質の良い練習」から遠ざかります。
目標設定が上手になれば、ちょうどその日に挑戦して達成できるレベルのメニューの組み方というのも上手になっていきますが、それはまた別の話。
・ジャグリングの結果を出すための短期と長期視点の練習まとめ
長い目で結果にこだわっているからこそ、今日一日の満足感や結果に捉われないことが大切です。
最終的な結果を出すために、目先の結果ではなく練習の内容、質にこだわっていくと、その積み重ねが結局より速いジャグリングの上達につながっていきます。