こんにちは、まろです。
前回の大事なステージでミスを抑えるためのメンタルコントロール①に続き、ジャグリングという特にステージ上でミスをするリスクが大きいジャンルで、僕が大切にしている考え方の2つ目を紹介します。
それは常に目の前の1つのことだけに集中することです。
この考え方はある意味前回の記事より大切です。
なぜなら前回は特定のより気持ちが入りやすい状況下でのメンタルコントロールですが、今回はステージの大小に関係なく毎回の演技で必要になることだからです。
では早速解説していきます。
1.演技が始まったら目の前の1つのことだけに集中する
ジャグリングの演技は一般的にずっと単調に進むわけではなく、途中や最後に高度な技術が配置されています。
要素が多く高度な技術が多いほど、演技全体を考えると余計なプレッシャーがかかったり、集中力が分散されてしまったりします。
例えば演技の最後に7ボールがあるとか(クラブ、リング等でも、ナンバーズ)、曲合わせで100%ではないブラインドキャッチがあるとか、様々です。
こういった場合に演技の最後に7ボールを成功させなければという緊張感を持ったまま演技をしてしまうと、本来7ボールと一切関係のない3ボールの演技でも思わぬミスにつながってしまうことがあります。
フィギュアスケートを例にとると、演技に高度な4回転ジャンプが入っているとして、それを成功させないと勝てない、しっかり集中しようと意識を持っていかれると、その前の3回転ジャンプコンビネーションが抜けて2回転になってしまうなどのイメージです。
本来なら問題のないはずの技術が、演技の他の部分を意識してしまうことで思わぬミスにつながってしまう。
これを避けるためには、演技が始まったら目の前の1つの要素をしっかり実施することだけに集中することです。1つ、そしてその次、1つ1つを確実に実施することで、結果的に演技が最後に到達している。
どんなに不安があってもまずは目の前の要素を確実に、あなたにコントロールできることはそれだけです。
2.ミスをしても振り返らない
ジャグリングは手数が多く、その全てにミスの可能性があるので、演技の途中で失敗をすることはあり得ます。
その時に大事な考え方は、もしジャグリングの演技中に失敗があっても、そこで反省したり振り返ったりせずにただ次の要素だけに集中するということです。
これは前項とほぼ同じですが、あえて言えば前項はまだ実施していない演技、未来に対して意識を持っていかれないようにということ、この項はすでに起こってしまった過去に意識がとらわれないようにということです。
ミスが起こった時にどうしてもしまったという気持ちや、悔しい気持ちが生まれてしまいがちですが、ジャグラーとしては次の技を成功させることとミスへの後悔は一切関係ありません。
ミスはミスとして切り捨てて、次の瞬間に起こることだけに意識を集中させる。
悔しい気持ち、人前でのつらい気持ちは本当に良く分かります。
でもまだステージに立っている以上、できることは演技の残り部分を練習通りにしっかり演じ切ることだけです。
ジャグリングは沢山の道具を扱う以上、3分の演技の中で10回以上のミスということも起こりえます。
でもどれだけミスをしようと、たとえ10回ミスをしてしまった後、もう本当につらいという気持ちになりそうでも、その時点でできるベストは、ただ次の技に集中することだけ。
・まとめ
大事なステージでミスを抑えるためのメンタルコントロールとして、
- 未来にとらわれない(演技のハイライト)
- 過去にとらわれない(ミス、後悔、恥ずかしさ)
そのためにもできることは
ただひたすらに目の前の1つのことだけに集中することです。
この考え方が身につくと、本番でも不必要な緊張や、ミスの影響でさらにミスを重ねてしまうということを減らすことができます。
ぜひ普段の練習やリハーサルから、目の前の1つのことだけに集中することを取り入れてみてください。