こんにちは、まろです。
ジャグリングはテクニックを見せる王道の伝統サーカスやラスベガスショーのようなスタイルから、現代サーカスのように演劇やダンスなどジャンルを超えて、舞台表現として演じるスタイル、クラウンやコメディなど、演じる人によって様々なスタイル、可能性があります。
ジャグリングはこうでなければならないという決まりはなく、むしろ今までにないアイデアやスタイルを作ることができれば大きな価値があります。
ただしジャグリング技術以外の要素を取り入れた演技をする時に絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは技術が全てではないからこそ、技術が必要という事実。
この事実を認識していないと、将来技術を持っていないということがじわじわと足を引っ張ってくるでしょう。
なぜ技術を見せないスタイルでも技術が必要なのか、今回はそれを解説していきます。
1.技術がないと技術に縛られる
一番大きな要素はこれです。
技術を見せるのではない、自分の表現やアイデア、キャラクターを見せるんだといっても、技術がおぼつかないと表現どころではありません。
技術がない状態では技をやってからダンスやアクロバットなどをしたり、技の瞬間には表現を忘れ技だけに集中してしまったりと、ジャグリングと他の要素がバラバラになってしまいます。
作りたい表現も、予想をしないミスが続くと観客の集中力も削がれるし演技としても成立しなくなってしまいます。
自由に動きたい、表現したいからこそ、技術がないと技術に縛られる。
技術がメインではないことは全く問題ないのですが、それが
- 技術がないから技術がメインではないのか
- 技術を持った上で技術がメインではないのか
この両者には大きな隔たりがあります。
技術を見せるのではないからこそ高い技術が必要という矛盾。
高い技術があるからこそ、本当の意味で技術以外の表現をすることができるようになります。
2.技術がないならジャグリングである必要はない
そしてこれも大切な考え方ですが、技術がないことを他の要素でカバーするという発想であるなら、そもそもジャグリングである必要がないということです。
例えばダンスをしながらジャグリングをするとして、技術が制約になって思うように動けない、ジャグリングの技術もないという状態なら、ダンスだけで良いのでは?という状況になってしまいます。
おそらく表現の質としてはその方が高くなるでしょう。
ジャグリングの本質は道具の扱いの見事さ、驚きからくる面白さにあります。
見事でもなく、驚きもない技では観客の心は動かせません。
他の表現と高いレベルで両立させるからこそ価値を持つ。
ジャグリングをする以上、決して技術の習得をごまかしたり、逃げることはできません。
・まとめ
ジャグリングは技術が全てではないからこそ、技術が必要という事実。
なぜなら
- 技術がないと技術に縛られる
- 技術がないならジャグリングである必要はない
からです。
ピアニストが高度な技術を持った上で様々な表現をするように。
バレエダンサーが高度な技術を持った上で様々な作品を演じるように。
ジャグリングの枠を超える、技術の枠を超えた表現をしたいからこそ、日々技術を高めていきましょう。
技術を忘れられるほど高い技術を習得できた時、本当の意味で技術から自由になることができます。