こんにちは、まろです。
昔から良くプロジャグラーになりたいという相談を受けることがあるのですが、その時にほとんどの人に欠けている大事な視点をお伝えします。
1.それは一生の仕事になり得るのか?
目指すジャンルの第一人者の現在の姿は分かりやすいと思います。
ほとんどのプロになりたいという人は活躍しているプロジャグラーの姿を見て自分もプロになりたいと考えたことでしょう。
そこまでは良いのですが、それを一生の仕事にしたいのなら、実際にトップレベルのプロは何歳まで活躍しているのか、引退後は指導者として活動しているのか、または全く違う仕事をしているのかなどを知っておく必要があります。
例えばプロジャグラーになりたい!と思ったときに自分が60歳になってもジャグラーとして仕事をしている将来を描けるのか。
そうでないなら途中で30代、40代で新しく職探しをしたり起業や投資などで生活をすることができるのか。
2.プロジャグラー達の実例
ちなみに伝説的なジャグラーKris Kremoは現在67歳ですが、現役でショーに出演しています。
3年前に横浜でワークショップを開催したViktor Kee(47)も現役でショーに出演しています。
現代ジャグリング系のジャグラーはサーカス学校の講師などを務めつつステージなども行っているケースがよく見られます。
日本でも知られているジャグラーの例ではDOCH(スウェーデン)ではJay Gilligan、ゲスト講師としてBen Richter(Benは希望者が多ければ日本に呼びたいと思っています)、AMOK(デンマーク)ではJens Sigsgaard、Fratellini(フランス)のゲスト講師としてDenis Paumier、以前ワークショップを開催してもらったStefan SingもESAC(ベルギー)、Lido(フランス)他多数のサーカス学校でゲスト講師を務めています。
ショービジネス系のジャグラーは、自分のプロダクションを持ったり、その資金を基に全く別の仕事を始めたり。
でもこれらは世界的に名前を知られたトップレベルのジャグラー達の話なので、それ以外の沢山いる人達はどこへ行ってしまうのか…
・それ以外のプロジャグラー達
場合によってはジャグリングを使ったコメディやクラウン、マジックなども交えた総合的なエンターテイナー路線に切り替えることもあるし、ストリートパフォーマーとして働き続けるというようなこともあります。
実際には人知れず完全にこの業界を去ってしまう人がほとんどだと思います。
皆さんは50代、60代の現役プロジャグラーの名前をどれだけ挙げることができますか?
3.それでもその世界を目指す価値はあるか?
そういった現実を踏まえて、それでもそこを目指す価値はあるのか。
ジャグリングに限らずプロになりたい!と思ったときに、少しでもその先のことを考えて、ステージ以外の現実にも向き合って、それを乗り越える覚悟も持っているのかというのはとても大切なことです。
その覚悟を持っている人はきっとどのような困難にも負けずに自分の道を切り開いていけるでしょう。