こんにちは、まろです。
ジャグラーにダンスは必要か。
この答えはどのようなジャグラーになりたいかにより変わります。
僕の経験からざっくり分類すると
- ステージに立つつもりがない→ いらない
- ジャグラーむけのステージに立つ→ 個人のこのみ
- 一般むけのステージに立つ→ 基礎があるとかっこいい
- ステージショージャグラー→ 基礎があるとかっこいい
- コンテンポラリージャグラー→ 基礎はほしい
- シルクドゥソレイユ系→ バレエ基礎、ダンス中級レベルはほしい
ジャグラーにダンスは必要か、このそれぞれのタイプについて理由を解説します。
目次
1.ステージに立つつもりがないジャグラー
ダンスはいりません。
ジャグラーにダンスが必要なのは、ひとに見せるときにカッコよくうごきたいからです。
パフォーマンスではなくジャグリングそのものを楽しんだりなかまと交流する、その目的なら純粋にジャグリングだけで十分です。
2.ジャグラーむけのステージに立つ
ダンスを学ぶかどうかは個人のこのみです。
ジャグラーむけのステージとはジャグリングフェスティバルなど、観客のほとんどがジャグラーのことです。
観客のほとんどがジャグラーだと、こまかい技のちがいや技のあたらしさ、むずかしさなどを分かってくれます。
ステージでの見せかたよりもまずはジャグリングそのものがあたらしい、おもしろい、むずかしいかで評価されます。
そのうえでキレイにからだをうごかしたいジャグラーもいるし、純粋にジャグリングだけをガンガン見せたいジャグラーもいます。
観客のジャグラーもそれぞれのこのみがあるので、全員にあわせることはできません。
なのでジャグラーむけのステージが目標のばあい、ダンス習得は個人のこのみです。
3.一般むけのステージにたつ
ダンスの基礎があるとかっこいいです。
これは一般の観客はジャグリングの技のちがいをみわけにくく、ジャグリングそのものとおなじくらいジャグラーの立ちすがた、演技をみているからです。
ジャグラーが猫背だったり、足を上げた時にヒザやつま先が曲がっている、あるき方がかっこわるいと、どうしてもその立ち姿がめだって印象にのこります。
とはいえやはり道具を高くなげたり数を増やす、決めポーズで拍手をもらうなど、ジャグリングだけでも観客に楽しんでもらうことは十分できます。
というわけでこのばあいは絶対ではありませんが、ダンス基礎があったほうがかっこいいです。
4.ステージショージャグラー
ダンスの基礎があるとかっこいいです。
ここでいうステージショーとはドイツのヴァリエテやラスベガスなどのホテルショー、クルーズシップや伝統サーカスなどです。
これも3.の一般向けのステージとおなじ考えかたですが、一般の観客はジャグリングそのものとおなじくらいジャグラーの立ち姿、演技やキャラクターをみています。
ほかのジャグラーとの差別化にもなります。
プロとしてのステージなら最低限
- きれいな姿勢
- ヒザ、つま先のコントロール
- かっこいいあるき方
- はっきりした決めポーズ
これらはできるようにしておきたいところです。
バレエ基礎、ジャズダンス基礎などを練習すると、ステージ上での基本的なからだの動かしかた、見ばえのするうごき方を身につけることができます。
ただ上にあげた箇条書きは自分で意識してもできることなので、ダンス基礎を学ぶかどうかは個人のこのみです。
参考動画:Ty Tojo
5.コンテンポラリージャグラー
ダンス基礎はほしい。
ここでいうコンテンポラリージャグラー(現代サーカスジャグラー)とは、フランスやカナダで盛んな現代サーカス系のジャグラーのことです。
現代サーカス系のジャグラーの多くはサーカス学校出身なので、サーカス学校でバレエやダンスの基礎を習っていることが多いです。
いわゆるショースタイルのジャグラーなら大技を決めてポーズを取れば拍手がおこり、観客とコミュニケーションをとりながらショーを盛り上げるスタイルなので、そこにダンスはなくてもショーは十分成立します。
でもコンテンポラリージャグラーの多くは、分かりやすい拍手を求めるスタイルの演技ではなく、道具と自分の関わり方、アイデアや表現、ストーリーなどでジャグリングの演技をつくります。
そこにはやはり言葉がなくてもからだで表現できる力があると、大きな武器になります。
コンテンポラリージャグラーならダンス基礎はほしいところです。
参考動画:Emiliano Sanchez Alessi
6.シルク・ドゥ・ソレイユ系
バレエ基礎、ダンス中級レベルはほしい。
イメージがわきやすいのでシルク・ドゥ・ソレイユ系と書きましたが、ダンスなどの身体表現を前面に押し出したジャグラーのことです。
こういったジャグラーがヴァリエテやステージショーに登場することもあります。
さてこれは書いたとおり、ダンスなどの身体表現を前面に押し出す以上ダンスは必須です。
バレエ基礎とダンス中級レベルはほしいと書いていますが、できるならジャグリングなしでダンサーとしてもステージに立てるレベルはほしいところです。
これはもう完全に表現のレベル、ステージでもとめられるレベルの問題ですが、
高度なジャグリングxそれなりのダンス
ではなく、
高度なジャグリングx高度なダンス
の方が完成度は圧倒的にたかく、観客の心にも届くからです。
中途半端にそれっぽいダンスをしてしまうと、観客はちぐはぐで見ていてぎこちない、なにか気恥ずかしいような気持ちになってしまいます。
なのでダンスを表現の大きな特徴にするなら、少なくともバレエ基礎とダンス中級レベルは必要になります。
参考動画:Viktor Moiseev
・まとめ
ジャグラーにダンスは必要かは、それぞれがジャグリングでやりたいことによって変わってきます。
- ステージに立つつもりがない→ いらない
- ジャグラーむけのステージに立つ→ 個人のこのみ
- 一般むけのステージに立つ→ 基礎があるとかっこいい
- ステージショージャグラー→ 基礎があるとかっこいい
- コンテンポラリージャグラー→ 基礎はほしい
- シルクドゥソレイユ系→ バレエ基礎、ダンス中級レベルはほしい
もちろんダンスはできないよりもできるにこしたことはありませんが、自分がめざしているジャグリングとちがうなら、そこに時間をつかうよりもジャグリングの練習に時間をつかったほうがいいでしょう。
ダンスを学んでいなくても最低限のステージ上での立ち方は、自分の動画を見ながらきれいにしていくことができます。
意識すると見え方がきれいになるポイントは
- きれいな姿勢
- ヒザ、つま先のコントロール
- かっこいいあるき方
- はっきりした決めポーズ
です。
自分はジャグリングでどこを目指すのか、ステージに立つならどんなステージなのか、それにあわせてダンスの練習をとり入れてください。