こんにちは、まろです。
僕は今から28年前に演劇を始め、その後パントマイムやサーカスを学び、ジャグラーとしての道を歩んできたわけですが、当然下積み期間、アマチュアだった期間も長く、その間は多くの将来この道でプロになりたいという仲間たちがいました。
修行期間にもステージの機会は多くあり、よく見かけた光景が本番直前になって「あと一週間しかない!」とか、「やばいもう明日だ!」と言って焦る人達です。
いつも僕はその焦る姿に「本番があることは半年前、一年前から分かっていたはずでしょ?」と違和感を感じていました。
ある意味表現や作品に終わりや満足はないし、より良いもの、よりレベルの高いものを求め続ける気持ちが表現者の原動力になります。
その意味で文字通り全身全霊を傾けて過ごしてきた人が、まだ時間が足りない!という気持ちは本当に良く分かります。
でも大体はそれほど集中せずに時間を無駄にしてきた人に限って本番前にあと一日あれば!というようなことを言っています。
そんな一日はこの一年間沢山作れたはずなのに…
友達と遊びに行ったり、ネットサーフィンやSNS、スマホゲームに費やした時間。
旅行やバイト、単にぼんやり過ごした時間。
実際本番一か月前、一日前にどれだけ焦っても、力を込めてもそこから何かを劇的に変えることは難しいです。
一か月全力で努力しても、結局それは一か月分の努力。一年分の努力にはかないません。
僕は本番前の一日より、本番一年前の今日の方が大事だと思っています。
今日だったら本番前の焦りや緊張もなく落ち着いて課題に集中できる。
今日見つけた本番への課題だったら、しっかり準備すれば変えることができる。
技術が足りなければ練習で伸ばせるし、アイデアが足りなければリサーチできるし、表現が足りなければ学んだり訓練ができる。
もちろん友達と遊んだりリラックスして過ごす時間というのはあっても良いと思います。でもそれは意識して今日はオフ、今夜はフリータイムと決めて過ごしましょう。
本番一日前にできることは限られるし、むしろ本番への準備で思うように使える時間はほとんどなかったりします。
とはいえ全ての人が人生で何かを成し遂げよう、実現したいと思って生きているわけではないし、そうする必要もありませんが、もしあなたに何か絶対にやり遂げたい目標や夢があるなら、今日一日を本気で過ごすことが本番当日のあなたをきっと助けてくれます。
動画投稿などでもお分かりいただけると思いますが、僕自身未だに上達しようと毎日ジャグリングの練習や身体訓練をしています。
一年後、十年後の本番のために。
本番まで時間があるからこそ、今日やれば結果を変えられる。
本番前日にあと一日あれば!という人は、今日がその日です。