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シルク・ドゥ・ソレイユのパリオーディションに合格した時の記録

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2015年のCirque de Demainの翌日、2月2日にパリのフラテリーニサーカス学校で行われたシルク・ドゥ・ソレイユのオーディション、無事に合格してきました。
(旧ブログからの保存記事です)

 

Cirque du Soleilオーディションのドキュメンタリービデオ

 

1.2008年の登録を黙っていた理由

・出演契約できてからお知らせしたかった

今まで聞かれれば答えていたのですが、実は2008年にもシルク・ドゥ・ソレイユにアーティストとして登録されていました。
オーディションについて検索したら、なぜいちいちまろがアピールしなかったか、そのものズバリ書いている日本人パフォーマーの方がいたのでリンクを貼っておきます。
縄のまっちゃんのブログ
(Cirque du Soleilのショーに出演するまでの過程も詳しく書かれています)

前回まろの登録はドイツでショーを観てくれたスカウトの方による登録でしたが、Potencial Artistであるだけで実際の契約のオファーはありませんでした。
極端な言い方ですが派遣会社に登録していたけど仕事が無かった状態。
2008年は自分のショーのことだけを考えていたし、契約がないのに言うのも恥ずかしい(?)気がしていたので特にアピールしませんでした。

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・新しい挑戦

2015年、登録からもう随分経ってこのまま待っても特にオファーはないだろうし、今は新しい演技があるのであらためて一からオーディションに挑戦してみました。
今は2008年と違い弟子や生徒がいて、Cirque du Soleilに興味を持っている人も増えていると思うので、オーディションで何があったか、記録を兼ねて書いておきます。

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2.シルク・ドゥ・ソレイユ、オーディションの経験

・まずはオンライン登録

今はオンラインでシルク・ドゥ・ソレイユにアーティストとしてアカウントを作れるので、まずは演技のPVや体力と柔軟性、自己紹介動画と経歴などをアップロード。
(今回まろはすでに登録されていたので、新しく刀の演技を追加しただけ)

シルク・ドゥ・ソレイユHPでダンサーやシンガー、クラウンなど様々なオーディションのスケジュールが見られるので、自分のアカウントでサーカスアーティストのオーディションパリへの応募。
そこでオーディション担当者が興味を持ってくれれば呼ばれるし、連絡が無ければオーディションの基準を満たさなかったということ。

まろが参加したのはgeneral auditionで、契約に直接つながるわけではなく、今後の新しいショー作りや現在のショーの人員補充などの声がかかる可能性がある状態になるということです。
ちなみにヨーロッパのスカウトチーフが、サーカスアーティストは1年か2年に1度のオーディションと言っていました。(パリで?)

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3.オーディション実際の流れ

・各自の演技披露と容赦ない退場

9:00 受付、説明、合計25組のアーティスト。
ヨーロッパの体操やサーカスアクトスカウトチーフと、助手の二人による審査。

9:50   ゼッケンをつけて、決められた順番にそれぞれの演技。
持ち時間は5~6分だが厳密ではない。ビデオカメラ2台による撮影。

12:30 全体演技終わり、16組がカット、ゼッケンをはずし即会場から出される。

12:45 昼休憩

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・午後のサバイバル、グループで即興

13:15 ・残ったアーティストが輪になって座り、見えない風船で遊ぶ。
・線の上に全員並び、グランドキャニオンのような高い場所の綱渡りと思って両側から同時に間に並ぶ人を乗り越えながら反対まで行く。
途中で嵐が来たと設定追加。

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・体力テスト

13:30 ・ロープ登り。L字型に座り、足を使わず腕だけでロープを登っていく。
合図があったらゆっくり片腕ずつ大きく伸ばし、降りてくる。
そしてもう一度登れるだけ登る。
足のラインを見せるため、靴下などは脱ぎ、膝、つま先をしっかり伸ばしておく。

13:45 ・懸垂。空中ブランコにつかまり反動をつけず、足を揃えてつま先まで伸ばして限界まで、またはokが出るまで懸垂。
回数が少なかったアーティストはもう一度やらされていた。

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・ソロの即興テスト

13:55 ・即興演技。演技エリア手前の左右に目印のリング2つ、奥に椅子が1脚。
アップテンポな曲の中、シルクドゥソレイユのステージ、2000人の観客の前と思って登場する。合図があるまで観客に挨拶。

合図で片方のリングに向かい、だんだん「人間ではない何か」に変身する。声を出したり叫んだりしても良い。

もう一度合図で人間に戻り、もう一つのリングに移動し、「声を出さずにできるだけ大きく感情を表現する」感情の種類は問わない。

さらに合図で奥の椅子に向かい、椅子と何か演技をする。
ただし椅子は椅子ではない

どんな演技でも構わないが、面白い方が良い。
合図で観客に挨拶をして退場。この即興は一人4分位。

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・個別事情による審査

14:10 ・二人で即興でダンス。途中で音楽が変わる。
最初の二人はクラブ風→きれいな音楽→ラテン系

14:15 即興演技とダンスは翌日のショーなどで飛行機に乗らなければいけない2人のアーティストだけ先に実施、スカウトと話し込んだ後先に帰る。
(スカウトとの話は聞けないので結果は良く分かりません)

14:20 ・残ったメンバーであらためて即興演技。課題は同じ。

14:50 ・特別課題。エアリアルロープの男性が、一輪車との即興演技を試されていた。
一輪車は一輪車ではないものとして、自分は動物的な何か違う生き物として向き合う。
途中何度かもっと身体を使って演技するように指示が出ていた。

15:00 ・特別課題2。ハットジャグラーの男性が、小さい傘と四角い板、ペットボトルで合図があるまで即興演技。先ほどの即興演技と同じ、アップテンポな曲が流れていた。

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・再び体力テスト

15:10 ・腹筋。空中ブランコにつかまって、ゆっくりつま先がブランコにつくまで上げる。
下ろす時もゆっくり、膝、つま先をしっかり伸ばしてクオリティに最大の注意を払う。
限界まで、またはokが出るまでやる。
回数や足のラインが不十分なアーティストは、もう一度やらされていた。
靴下は脱ぐ。

15:30 ・柔軟性テスト。前後開脚、その状態で後ろの足をつかむ、左右開脚、(開脚は可能なら椅子の上などに足をおいて開脚)、ブリッジ、ブリッジしつつ片足ずつ上げる、ブリッジで腰だけ曲げる、つま先しっかり伸ばして前屈。
肩の柔軟、長座で両腕を上げ、スタッフに手をつかまれ膝で方を押される。
柔軟性テストはジャグラーは参加しなくて良いと言われたが、まろはやるように指示。
いわく、見る価値があるなら見る。

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・そして再びの足きり

16:00 3人カット。
別課題が出た2人は当落線上にいたと思われる。ロープアーティストは演技でカット、
ハットジャグラーは逆にキャラクターでセーフ。
他のカットは女性エアリアル、柔軟性が一番高かった女性もいたが、懸垂の回数が足りず、もう一人の女性エアリアルは足上げ腹筋とおそらく即興演技が不十分。

残りはエアリアルのロシア人女性、縄跳びのハンガリー人女性、ハットジャグリングのスペイン人男性、まろ。

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・最後の審査、即興ダンス

16:40 ・即興ダンス。最初4人で同時にダンス、次はスペイン-ロシアペアだけダンス、次はまろとハンガリーペアのみ、その次は男同士、女同士と全ての組み合わせで踊る。
その間音楽は何度も違う種類に変わる。

16:50 ・今度はもっと体の接触を増やして踊るように指示。
同じく途中ペアを変えながら、全ての組み合わせで。
今回は常に全員同時に踊り続ける。

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・生き残った4人、終了の手続き

17:00 ・ビデオに向かって自己紹介、名前、国籍、言語、経歴、何故シルクドゥソレイユで働きたいかの5点。上半身の写真撮影。

17:20 ・終了。今後の説明と、オーディションにパスした証明書、ヨーロッパスカウトチーフの名刺を受け取る。
おまけでシルクドゥソレイユのロゴ入り巾着バック(笑)

容赦なくカットされていく中で、最後まで生き残った4人。

終わった後の今後の説明は、この中の何人かは数週間後にオファーがあるかもしれないし、または数か月、数年、もしかしたらずっとオファーはないかもしれない。
新しい演技や技、フェスティバルなどショーに出る時は連絡をしてほしい。
体型と体力を維持するように。
…ということでした。

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4.参加者の演技動画

ちなみにオーディションに呼ばれていたメンバーはみんなかなりレベルが高かったです。
オーディションレベルの参考までに、残念ながら今回通らなかったジャグラーと、通ったエアリアルの女性と、ビデオリンクを貼っておきます。


ジャグラーJean Baptiste Diot

エアリアルストラップEugenia Russi

この二人のビデオからも、参加者のレベルが垣間見れるのではないでしょうか。
以上、いつかサーカスアーティストとしてシルク・ドゥ・ソレイユのオーディションを受ける人の参考になれば幸いです。

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